よそいきのメモ帳

人に見せてもいいメモ帳をつづります。

せっかくなので

なんとか続けてみる努力を…。

94年にオープンしたというお店に伺う機会があった。

80年代から90年代の内装っていまの美意識で見るとすごいダサかったりする。
(私はその時代が大好物なので、かえってテンションが上がります)
もうすこし寝かせれば、時代が勝手に一周回って尊ばれるようになったりするんですが、
経営者的には常に新しくありたいものだから、少しずつ改装しちゃったりするんだよね。

でも、ここのお店はニーズに合わせて個室を新たに設えてはいるものの、
それ以外は開店当時からほとんど中身が変わっていないみたい。

赤っぽい人工大理石のカウンターや、ガラスに入ったブリザーブドフラワー
背もたれがしっかりした革の椅子に、ちょっと薄暗い照明などなど、
ソフトスーツの男性や、前髪をくるんとカールした女性がでてきそうな、
カラオケのVTRに使われそうな、そんな要素がもりだくさんの空間だった。

でも、なのに。
ダサいとはまったく感じることがなかった。
おしゃれとは違うけど、安心、ほっこりってワードも使えないけど、
時代がズレていることは感じるのだけど、一本すじが通っているのだ。

それはきっと、お店の細部まで丁寧に作っているからなんだろう。
どこにも手を抜かないで、現在までもそのテンションを保っているから、
時代とズレが生じてしまっても、緊張感がかわらないんだ。

逆にいえば、流行だから、いまどきだからという理由で作った部屋や空間は、
その瞬間から陳腐になっていくんだろう。


いろいろ、イマドキのトレンドなどを考えながらアウトプットのことを考えてると
出した瞬間からダサくなっちゃうことがあるよなあって考えたりしちゃうけど、
すべてきちんと考えて丁寧につくれば、時代なんて関係なく残っていくんだ!

ってなことを思ったりした日曜日の昼下がりでした。