よそいきのメモ帳

人に見せてもいいメモ帳をつづります。

ちぐさ

先日、いっぺん10名くらい家に来ていただく機会があり、
その際に新しい料理をたくさん習得しました。

そのうちの一品がいまさらではありますが「ピーマンの肉詰め」
恥ずかしながら、生まれて初めて作りました。
いままで作ったことがなかったのは、手間のわりにはそんなに美味しくないと思っていたから。

でもでもでもでも、違うんです。
この料理、材料を選べば本当のごちそうになるんです!


作ることになった理由は二つ。


その1:すばらしいピーマンとの出会い。


お米だって、果物だって、じゃがいもだって、みんなみんな品種によって味が違います。いわんやピーマンをや。

「ちぐさ」という品種のピーマンに出会うまで、私はすべてのピーマンは、ピーマンの味がするものだと思っていました。でも、違うんです。
「ちぐさ」という肉厚のピーマンは、「ちぐさ」の味がするんです。

みずみずしく、噛みしめるとじゅわっと水分がほとばしるピーマン。
苦みはすくなく、青い香りが心地よい「ちぐさ」を初めて食べたとき、
自分のなかのピーマン感は、あっという間にくだけて飛んでいきました。
エコ栽培だったからかもしれませんが、とにかく驚きの美味しさだったのです。

このピーマンの存在を、もっと世間に知らしめなければ!
なんて、勝手に思ったりしたぐらい。


その2:究極のつくね


五反田の鶏肉専門店「信濃屋」さんは近年まれにみる良質な鶏肉屋さん。
ここの鶏肉を知ってからというもの、スーパーで鶏肉を買うことがなくなりました。
このごろはありとあらゆる鶏肉の部位をここで仕入れています。

このお店で大量に鶏肉を買ったとき(これも来客用)、
おまけとしてお店特製の「味つきつくね」をいただきました。

お店のおかみさんいわく「そのままでも美味しいし、ピーマンに詰めたりするのもおすすめだよ」とのこと。


究極のピーマンと、究極のつくね。
両者が偶然にも揃ったのだから、それは会わせてあげないのは野暮というもの。


ということで、急遽テーブルにピーマンの肉詰めが上がることとなったわけです。


まあ、長々と書いてたのですが、いきなり気力が途切れたのでさっさと切り上げると、
つまり「ちぐさ」を八百屋で見つけたら絶対に買った方がいいということなのです。