よそいきのメモ帳

人に見せてもいいメモ帳をつづります。

壁画に思う

朝からいろいろ思うことしきりの阿久根の壁画の件。

写真で見る阿久根市の現状ー独裁政治の悲劇ー
@nifty:デイリーポータルZ:日本一のシャッター街・阿久根

両方とも同じ壁画を扱ってるのになんだこの読後感の違い。

前者はデッサンに狂いがあるものや(ほとんどだけど)、かっとんだ色使いのもの(ほとんどだけど)著作権などガン無視しているものを選んで撮影しているように思ってしまう。デイリーのほうは肖像権に問題があるものや、いかんともしがたいものは掲載しないで、のどかなテイストのものを選んで掲載しているように見える。取り上げる壁画、そして添えるキャプションで印象がかなり変わる。印象操作の勉強になるなあ。


壁画のおじさんは、マッドアマノとかが好きなのだろうか。そしてサービス精神が旺盛なのだろうか。いま流行の題材を貪欲に取り込んで、再構成してたりする。面白いなあと思う。

でも、やっぱり、公共のものなのだから、法律は守らないといけないと思うし。

そして、最大の問題がクオリティ……。



まあ、壁画がもとで、住民が明るくなり、街の活気が増す、私のようにぜひとも阿久根に行ってみたいと思う人も増えたはず(気持ちがどのようなものであれ)。
それはよいことなのかもしれないけど、本当にそれでいいのかしらん。

このごろ、「アート=街や人が明るくするもの、地域が活性するアイテム」っていう認識が広まる雰囲気を感じていて、ちょっとそわそわしています。
「見て絶望するもの、嫌な気持ちになるもの、反社会的な気持ちになるもの=アートとは呼べない」って、いつのまにかなっちゃうから、そういうのって(いまの都知事とか平気でそのような言動取ってますが)。

とにかく、鹿児島行かなくっちゃって思ったです。