北海道 2
札幌から小樽、余市と抜けてニセコまで行く道中にあるのが、ニッカの醸造所と泊原発。このごろ(というかかなり長く)、自分のなかで会社の資料館がとにかく熱いので寄ってみた。
アルコールメーカーは世界的に自己アピールが上手で(ギネスとか素晴らしいです)、日本でも各社が向上や醸造所の見学ができるようになっている。自分は最初に行った醸造所が山崎だったので、どうしてもサントリー贔屓なんだけど、あんないい環境の山崎じゃ気に食わず、ウイスキーづくりのためだけに外国人のカミさんをつれてこんな余市くんだりまでやってきちゃう竹鶴さんって人もすごい素敵だと思う。
佐治も鳥居さんも「日本だからできるウイスキーを作りたい」って理由で山崎を選んで、竹鶴さんは「日本でもスコットランドみたいなウイスキーを作りたい」って理由で余市になったわけで。どっちの意見も正しいんだよね。おいしいウイスキーを作りたいっていう気持ちはおんなじわけで。
で、そんな思いがひしひしと伝わる醸造所でありました。素朴な感じが北海道って感じでよかった。お金のかけかたはやっぱりサントリーが上かな。
で、そのあと泊原発へ。泊原発の近くには原子力PRセンター「とまりん館」っていうのがあるのだ。
これがとまりん館。豪華な建物です。そういえば、車で走っていくうちに泊に近づくにつれて小学校や中学校などの公共施設のつくりが豪華になっていくように思ったり。原発の恩恵ってやつを目に見える形で感じたわけ。
訪れたのは8月だったものの、北海道はこの日から2学期だそうで、ほんとに人がいなかった。コンドームみたいなイメージキャラクターとまりんが案内してくれる。
核分裂のしくみを体を使って学べるアトラクション。調整中だった。
核分裂をおこすゲームなどもあった。よおし、がんばって核分裂させちゃうぞー!
展示は、福島の事故の原因なんかもいちおう詳しく解説されていて、その上で安全に気を使っている大丈夫!という主張がいっぱいなされていた。
でも、だれもみていないし…。
途中、窓のところに「テクノツアー」と書かれている大きな観光バスがやってきた。啓蒙のためのツアーかなにかなのかな?
資料館やPR施設って、その企業や業界を好きになるかなりいい「きっかけ」なんだけど(余市の醸造所なんてまさにそう!)、そこに足を踏み入れるのもイヤ!って人がわんさか出てきちゃった場合って、ほんと意味ない施設になってしまうんだよなあ。
なんてことをぼんやり考えたりしてました。