受容
朝食前に出かけようが、朝一番に繰り下がり、サンジャポ終わったにずれ、さらに噂の東京マガジンが終わったら…、と、どんどん家をでる時間が遅くなり、今日は午後から目黒区美術館へ。「ふたつの時代ー所蔵品でたどる「パリの日本人」第一部 フジタのいる街角ー巴里の誘惑、1910~30年代 」を鑑賞する。
展覧会は、藤田嗣治がパリにいた前後の1910年代から30年代にかけての日本人画家の作品を並べるというもの。当時のパリが彼らにとってどのようなものなのかを探っている。フォーヴィズムみたい、ヴラマンクみたい、マティスみたい、◯◯みたい、な絵画が多いなか(プラスに捉えれば、当時の流行をスポンジのようにすなおに吸収していたのだ)、フジタはやっぱりなんか浮いてることもわかる。それはいったいどうしてなんだろう? 彼はほかの画家たちとどこが違ったのだろう? そんなことを考えずにはいられない並び。
もちろん、ほかの画家たちの作品も面白いよ。
そして、かなりじっくり見てしまったのが、彼らが持ち帰った「パリの思い出」。タバコの包み紙、ふるいパリの地図、客船のメニュー表など本当にこまめに取ってある。あの当時、彼がが何を見て、何に感動して、どこを大切にしたかったのかがよくわかる収集っぷり。彼らのなかには「確固としたパリ像」があって、それを日本にもかけらとして持ち帰っているのだ。オリーブ少女とかわらないメンタリティである。そこが、ものすごく愛おしかったのだ。
そんなこんなで、新生果実園でいちごピザ食べて帰宅。上品なウエストの店舗が見事に昭和モードになってておもしろかった。