よそいきのメモ帳

人に見せてもいいメモ帳をつづります。

青山周辺

ロケハン、取材、内覧会ともくもくとこなす日。青山のその地は平日にもかかわらず、ひっきりなしに人々が訪れていた。なくなってからもうすぐ20年。彼の生前の姿を知らない若者がいるのはまあわかるのだが、書物から入って美術館で初めて作品を見る若者の割合も増えていると聞いて驚いた。

つまりそれって、ひと目みたらわかるあの作品もこのオブジェも知らずに育ち、かっこいいことを言うおじさんがアレをつくったのか!と、わたしたちとは逆のプロセスで入っていく人たちがいるってこと。「あの俳優さん、音楽もやってるだ、ピエール瀧って人」みたいな状態。そういう人たちが持つ彼のイメージってどんなものなのかな。学生さんに会って話を聞いてみたい。

その後、ちょっと歩いて休館日のギャラリーでお話を伺う。天然素材の美しさよ!ここは女子的にかなりツボにハマる場所なはず。

で、竹橋へ異動して東京国立近代美術館で「奈良原一高 王国」の内覧会へ。静謐な世界に浸る。

http://instagram.com/p/vfkuFvti46/

奈良原一高 王国 内覧会へ。オリジナルプリントの美しさよ…。白と黒の間になんとも豊かな色調があるのだ。なのにストイック。

ストイックな世界のなかで生まれる重力が写真のなかに封じ込められている。そして見る人をすきあらば中に引きずり込もうとする。空気がギリギリと緊張している。そんな空間が、写真を並べているだけなのに発生していた。

 

そんなこんなで月曜からけっこうたいへんであった。