よそいきのメモ帳

人に見せてもいいメモ帳をつづります。

ビルバオ まめちしき

ビルバオはかつては工場が栄えた街。
グッゲンハイム ビルバオも鉄工所の跡地に作られたもの。
けれども公害のため、人口が徐々に減少していたそうな。現在の人口はビルバオ市で40万人、周囲をまじえると約100万人。これはバスク州の人口の約半数ほどだそう。

ビルバオの中心に流れるネルビオン川は船の関係で「橋のない川」だったため、右岸(山側)は富裕層が住み、右岸(工場側)は下町という棲み分けがあったそう。このエリアの違いは歩いている観光客にはとても面白いんだけど、住んでいる人間たちにはやっぱり問題があるものだったよう。

こんな状況の下、1983年にネルビオン川においてびっくりするほどの大洪水が起こり、復興しなきゃ、人を集めなきゃということで街の改造がはじまったそうな。
(スペインは1978年に憲法が変わり、まちづくりなど地方の権限でできるようになっていた)
この復興プランを描いたのがシーザー・ペリ。代々木のNTTのビルやら、大阪は中之島国立国際美術館を設計した超のつく巨匠。



シーザー・ペリはビルバオの街においてはは、風力発電で世界中をぶいぶい言わせているイベルドローラ社の本社ビルを作っています。

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ぶいぶい

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ぶいぶい

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ぶいぶい

ビルバオの街が素朴だからだなんだけど、ビルだけみるとなんかものすごい成金感を感じます。新宿だったら違和感ないビルなんだけど…。

で、シーザー・ペリはマスタープランというやつを作りました、と。

・とりあえず川をきれいにしよう
路面電車をつくるよ
・地下鉄とかも整備するよ
・8つの新しい橋をつくるよ
・コンサートホールとか国際会議場とかつくるよ(アバンドイバラ地区、こっちは今回行けなかった)
・観光資源つくるよ

みたいな感じ。んで、上記の観光資源の目玉がグッゲンハイム ビルバオというわけなのです。
民間のお金をうまく使って、税金をあまり投入しない形が取られているとのこと。

ビルバオの街は、建物だけじゃなく、街全体が面白いと思うわけです。