よそいきのメモ帳

人に見せてもいいメモ帳をつづります。

ビルバオ 橋

ビルバオを歩いているとけっこう勾配がきついと感じます。
ネルビオン川の向こう岸はいきなり山。なんとなく尾道っぽく感じています。

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山の上はどんな暮らしなのだろう。

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それにしても、美術館の向こうにある橋、マルハンのマークみたいです。


参考:マルハンのマーク


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ちなみに、右側のハリボテみたいなのは美術館の建物の一部らしいです。このマルハンな橋の前に立てることで、橋が醸し出す「断絶した感じ」を消す狙いがあるような。理由はわかるんだけども、裏から見たらハリボテっていうのは、必要ないんじゃないの?って思います。

で、この橋はダニエル・ビュランのものでした。日本では「シマシマ」といえば楳図かずおですが、ヨーロッパで「シマシマ」といえば彼。2005年の横浜トリエンナーレとか、お台場の海浜公園駅とか、けっこう日本でも作品を見ることができます。そういえば、生まれて初めて海外に行ったとき、パレ・ロワイヤルのシマシマ柱に衝撃を受けて写真を撮りまくった思い出があります。当時はフィルムカメラでありました、懐かしい。


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橋桁の真下を見ると彼のトレードマークであるシマシマもようが見えます。


美術館から川沿いに少し歩くと目の前に現れるのがカラトラヴァによる「スピズリ橋」


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美術館の向こう岸から見たスピズリ橋。奥にある2つのビルは磯崎新による「イソザキタワー」。


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橋の手前側は磯崎新がイソザキタワーを作ったときに、渡りやすいように橋を作ってスピズリ橋に接続したとのこと。そしたらカラトラヴァが美観が損なわれたとおかんむりで訴訟沙汰になったとのこと、知るかいな。

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基本、吊り橋なので歩いているとけっこう揺れます。昔の写真を見ると床(というのか)部分はガラスブロックだったよう。改修されたのかな。

古い橋もステキです。こちらはアレナル橋。旧市街と新市街を結ぶ橋。右側が新市街で左側が旧市街。新市街のほうが土地の高さが高いみたいで、古い橋はどれも旧市街に向かって下り坂っぽくなっていました。

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こちらは別の橋。両岸の高さが違い、右に向かって下がっているのがわかります。



あと、車中ゆえ写真は撮れなかったのですが、エウスカルドゥーナ橋も面白かった。
http://jp.photaki.com/picture-euskalduna-bridge-bilbao-bizkaia-spain_458501.htm
http://www.satellite-sightseer.com/id/5298
http://www.flickr.com/photos/joxin/1936161253/
http://www.flickr.com/photos/katiuxka/6636738305/

なぜ、面白い橋がビルバオに多いのか?それは、昔は工業地帯で大型船がガンガン通っていたから。橋は通行の支障となるため従来は整備で
きなかったのです。世界遺産ビスカヤ橋もそんな流れでできたのだとか。

川縁を歩いているだけでも楽しくなる街です。