よそいきのメモ帳

人に見せてもいいメモ帳をつづります。

写真集のお知らせ(上田義彦写真集「島へ」)

前回お知らせした写真展が書籍化されることになりました。

出版社の青幻舎さんの新刊予告から引用します。


上田義彦写真集 島へ

約21年周期で噴火する三宅島
火山によって避難を余儀なくされる生活の中で、
それでも三宅島に帰りたいと願う島の魅力とは何か。

三宅島に住む人たちを上田義彦が撮影したポートレイト作品と、
三宅島の風景作品を通じて、
なぜ、かつての住人たちは自分の町へ戻りたいと思うのか、
その理由を考えると同時に三宅島の魅力を伝えます。

デザイン:山形季央
企画:RING CUBE doughnuts
発行:リコーフォトギャラリーRING CUBE


◆判型:A4変 ◆総頁:144頁 ◆並製
◆定価:4,200円(本体4,000円+消費税)
◆ISBN 978-4-86152-312-0 C0072


一般の書店では8月上旬からの発売ですが、
現在写真展を開催しているリコーフォトギャラリーRING CUBEで先行発売しております。
一足お先に購入しました。本当に美しい本です。


こちらの本の制作について、本当に少しだけなのですがご縁があり、お手伝いさせていただきました。


上田さんに自分が書いたとこの下にサインを入れていただきました。

一番最後のページ、三宅島の説明文。ほんのわずかですが執筆しました。
右のページは左のページの英訳文。

文字の横にあるのは三宅島が避難した当時の新聞報道。
上田さんが、三宅島の取材を終えて北区したあとに、当時の新聞を探して撮影されたそうです。

自分の文章がどなたかの手で英訳され、自分が理解できない(というのは謙虚すぎるか)文章になって、しらない国の人が読む。
なんかそれだけですばらしいし、その横に上田さんが撮った写真もある。本当に光栄なことです。

そして図々しくも自分の文章の下に上田さんにサインをいただいてしまった。
ほんにこれはもう、家宝です。


と、自分のことは置いておいて、

ぜひ見ていただきたいのが冒頭の上田さんが書かれた文章です。

三宅島の写真展を開きたい、というわたしたちの拙い願いを、
上田さんは余すところなく受け止め、だれも上れないような高みにまで引っぱりあげてくださいました。
ぼんやりとしていた気持ちを、くっきりと強い意志として示してくださいました。

ここまでこの企画に思いを巡らせていただけるなんて。
本当にうれしく思います。


書店で見かけたら、ぜひ手に取ってご覧いただけますよう、お願いいたします。
もちろんRING CUBEでプリント見るのもおすすめです!